社会人は司法試験に合格できない？おすすめ勉強法と予備校の選び方【体験談】

結論からいえば、社会人でも司法試験に合格することは可能です！

ただし、そう簡単に合格できる試験ではないので自分に合った正しい勉強法をコツコツ積み上げることが大切。

一昔前のような分厚いテキストはもう古い？

難関資格の受験環境も進化していますよ！

むかし、夢に描いていた憧れをまた目指してみませんか？

司法試験とは？

文系国家資格のうち最難関試験ともいわれている司法試験は、かんたんにいえば『法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)』になるための試験のことです。

裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とする国家試験とする。

司法試験法第一条(司法試験の目的等)

試験は、短答式(択一式を含む)と論文式による筆記の方法により実施されます。

また、短答式試験と論文式試験は例年7月中旬に4日間行われ、受験者全員が両方の試験を受験します。

学力だけではなく、気力・体力ともに非常にタフでなければ合格が叶わない厳しい試験です。

(1) 試験概要

下表は令和6年度の司法試験の概要です。

試験方式	試験日程	試験科目
論文	7月10日(水)	選択科目(3時間)
		公法系科目第1問(2時間)
		公法系科目第2問(2時間)
	7月11日(木)	民事系科目第1問(2時間）
		民事系科目第2問(2時間)
		民事系科目第3問(2時間)
	7月13日(土)	刑事系科目第1問(2時間)
		刑事系科目第2問(2時間)
短答	7月14日(日)	憲法(50分) 民法(75分)刑法(50分)

参考：法務省「司法試験の実施日程等について」　2023.11.27現在

(2) 司法試験の難易度

司法試験は、ご存知のとおり文系最高峰の難関国家資格です。

合格するためには相当な努力が必要であることはいうまでもありません。

法律の深い理解と膨大な知識、高度な論理的思考能力が求められ、科目ごとに幅広い分野を網羅しなければなりません。

また、司法試験の難しさは、その幅広い範囲だけでなく出題形式にも表れています。

問題は一般的な知識だけでなく、実際の法的問題に対する論点の抽出能力や条文へ当てはめて解釈し解決へ導く適用能力・判断力も問われます。

また、試験時間が限られており時間配分も重要な合格の要素となっています。

合格者の内訳では現役の学生が多いのが現状ですが、社会人受験生でも合格している方は毎年一定数いらっしゃいます。

社会人が司法試験に合格するためには、無理のない勉強スケジュールと効率のよいカリキュラムで司法試験対策ができる予備校の利用が不可欠です。

初学者(法律学習未経験)で独学はかなり難しいと思います。

(3) 司法試験の合格率

内訳【司法試験合格率の推移(全体)】

年度	受験者数	合格者数	合格率
令和5年度	3,928人	1,781人	45.30%
令和4年度	3,082人	1,403人	45.50%
令和3年度	3,424人	1,421人	41.50%
令和2年度	3,703人	1,450人	39.20%
令和元年度	4,466人	1,502人	33.60%
平成30年度	5,238人	1,525人	29.10%
平成29年度	5,967人	1,543人	25.90%
平成28年度	6,899人	1,583人	23.00%
平成27年度	8,016人	1,850人	23.10%
平成26年度	8,015人	1,810人	22.60%
平成25年度	7,653人	2,049人	26.80%

内訳【予備試験合格者の司法試験合格率推移】

	受験者数	合格者数	合格率
令和5年	353人	327人	92.63%
令和4年	405人	395人	97.50%
令和3年	400人	374人	93.50%
令和2年	423人	378人	89.40%
令和元年	385人	315人	81.80%
平成30年	433人	336人	77.60%
平成29年	400人	290人	72.50%
平成28年	382人	235人	61.50%
平成27年	301人	186人	61.80%
平成26年	244人	163人	66.80%
平成25年	167人	120人	71.90%

参照：法務省「司法試験の結果について」

内訳【法科大学院別司法試験合格率】

順位	法科大学院名	受験者数	最終合格者数	合格率
1	京都大法科大学院	275人	188人	68.40%
2	一橋大法科大学院	180人	121人	67.20%
3	慶應義塾大法科大学院	310人	186人	60.00%
4	東京大法科大学院	315人	186人	59.00%
5	神戸大法科大学院	146人	71人	48.60%
6	名古屋大法科大学院	89人	42人	47.20%
7	早稲田大法科大学院	389人	174人	44.70%
8	大阪大法科大学院	182人	78人	42.90%
9	中央大法科大学院	229人	90人	39.30%
10	北海道大法科大学院	74人	28人	37.80%
11	岡山大法科大学院	33人	12人	36.40%
12	愛知大法科大学院	6人	2人	33.30%
13	成蹊大法科大学院	3人	1人	33.30%
14	筑波大法科大学院	51人	17人	33.30%
15	同志社大法科大学院	87人	29人	33.30%
16	創価大法科大学院	37人	12人	32.40%
17	東北大法科大学院	82人	25人	30.50%
18	専修大法科大学院	35人	10人	28.60%
19	明治大法科大学院	106人	29人	27.40%
20	法政大法科大学院	60人	15人	25.00%

令和5年度の法科大学院別の司法試験合格率ランキングは上図のとおりです。

例年、多少上下するものの上位にランクインしているロースクール(いわゆる常連校)はあまり変わらない印象です。

ロースクールへの進学を検討している方はご参考になさってください！

社会人が司法試験の勉強を始める前に知っておくべきこと

誰もが知るとおり、司法試験に合格するのは並大抵の努力では足りません。

気力・体力・時間・経済力の勝負といっても過言ではないと痛感しています。

わたしは、ロースクール経由ではなく予備試験合格に向けて勉強していましたが本当に悔しくもどかしい時間を過ごしました。

「勉強だけしていたらきっと合格圏内にいけるのだろうな」

何度こう思ったか数え切れません。。

だけど、子どもが小さい、ほぼワンオペ、家事、仕事、短答式試験直前にコロナ罹患・・・。

運もあるのだなと心から思いました。

子どもが大きくなって少し手が離れた頃に勉強をスタートする選択肢もありましたが、年齢的にも待っていられなかったんですよね笑。

わたしがパラリーガルという仕事をしていて現状を見ていたから少しでも早く合格したいと思ったのだと思います。

おそらくわたしのブログを見に来てくださる方の多くは社会人の方が多いのではないでしょうか？

学生と社会人の受験生活が大きく異なることは想像に難くないと思います。

わたしのように遠回りして欲しくないので、ご自分の置かれている環境を考慮して良きタイミングでライフスタイルに合った予備校を利用し勉強をスタートされることを心から願っています！

これからの時代は、個人が工夫次第で稼げる時代だと思います。

なので、司法試験の合格を目指すことに年齢はあまり関係ないと個人的には思っていますよ。

社会人が司法試験に挑戦するメリット・デメリット

今現在の個々の状況により異なりますが、一般的には以下のようなメリットがあります。

(1) 社会人が司法試験に挑戦するメリット

(2) 社会人が司法試験に挑戦するデメリット

司法試験の準備と予備試験対策【社会人受験生向け】

社会人が司法試験の勉強を始める前に準備すべきことのうち最も大切なこと2つをピックアップしました。

(1) 司法試験受験資格を取得するルートの選択

ルート	司法試験受験資格の取得にかかる時間
法科大学院(修了者)ルート	✔︎ 未修者コース 3年 ✔︎ 既修者コース 2年 ※大学卒業などが要件で試験がある
予備試験(合格者)ルート	最短で1年半〜2年くらいかかる ※予備試験には受験資格がなく年齢・性別・学歴に関係なく誰もが受験することができる試験

時間的・経済的に余裕のある方は法科大学院(ロースクール)へ進学して、確実に『司法試験の受験資格』を取得するという選択肢もありだと思います。

ですが、一般的にロースクールは資格試験の合格を目指した勉強を行う場所ではありませんので、別途試験対策のために予備校に通う受験生が多いのが実情です。

一方で、予備試験には受験資格がなく年齢・性別・学歴に関係なく誰もが受験することができる試験です。

ですが、予備試験の合格率は非常に低く例年3〜4％の超難関試験。

先ほどみた司法試験合格率のうち、予備試験受験生の合格率が90%をゆうに超えていることからも難易度が高いことがわかります。

つまり、予備試験に合格できる実力があれば司法試験に合格できる可能性が高いということですね。

近年、現役大学生やロースクール生が在学中に予備試験の合格を目指すことがトレンドとなりつつあることからも、予備試験人気は年々高まっていることがわかりますね。

以上を踏まえたうえで、ご自身に合ったルートの選択をしてみてくださいね。

特にロースクールルートにこだわりがなければ、社会人の方はコスパ・タイパのよい予備試験ルートがおすすめです。

(2) 合格目標年度を決めておく

司法試験の受験資格を得るルートの選択と同時に考えたいのが合格目標年度の設定。

今すぐ決められなければ、相談会などのときにプロに相談してみましょう。

合格目標年度が決まれば、あとは「合格」というゴールから逆算してスタートを切るのみです！

講座の視聴期限などとの兼ね合いで、曖昧すぎすると途中で期限切れとなり習熟が滞り挫折の原因になりかねないので注意してくださいね。

(3) 家族や職場の環境整備

司法試験の合格を目指していることを家族に伝えて協力を得ておくことをおすすめします。

ですが、絶対に合格できる保証はどこにもありません。

決して安くないお金もかかります。

家族との行事に参加できないこともあるかもしれません。

ご家族でしっかり話し合って協力が得られることを願っています。

また、あくまで私感ですが職場には内緒で勉強を続けている方の方が多いイメージです。

残業の配慮などをしてもらえそうな職場環境であれば理想的ですが、なかなかそうもいかないのが現実ですよね。

中には、勉強時間を確保するために正社員から派遣社員やアルバイトなどに切り替えた方もいらっしゃいます。

デメリットとしては、正社員に比べて収入は下がってしまいますので、そのあたりもしっかり計算して事前準備を行ってくださいね。

司法試験合格を目指す予備校の選び方【社会人向け】

いろいろな予備校で受講したわたしの経験談を元にチェックすべきポイントをまとめました。
後悔しない予備校選びをしてくださいね。

(1) 自分に合った予備校選びのポイント

(2) 予備校比較一覧表

【初学者向け】 予備試験講座 (社会人・忙しい学生)	伊藤塾	辰 巳	アガルート	STUDYing	BEXA
受講費用(概算)	150万	60万円台〜74万	87万円台〜100万円台	①60万円台〜 ②90万円台〜	76万円	34万円台〜	講師が個人で展開している講座なのでBEXAホームページや講師の個人ブログをチェックしよう٩( ‘ω’ )و✨元大手人気予備校の有名講師も在籍
合格目標年度	2026、2027年	2026年	2026年	①2024、2025年 ②2025、2026年	開講日から2年間	2024、2025年
受講スタイル	通学・web(配信)・オンライン	通学・web	通学・web・生配信・DVD	オンライン	オンライン	オンライン
講義ボリューム（※）
論文添削数 (論対策が合格の鍵)					業界最多 205通	チケット制
合格実績			非公開		年々増加中	年々増加中
サポート					予備試験・司法試験合格者がオンラインでフォローアップ(月1回/15分)
特典・割引・その他	予備試験に最終合格すると司法試験対策講座が無料／受講料全額キャッシュバック	予備試験に最終合格すると司法試験対策講座が無料／受講料全額キャッシュバック	申し込み特典であの「短パフェ」がもらえる。	予備試験に最終合格すると司法試験対策講座が無料／受講料全額キャッシュバック	5万円offクーポン／AI模試やオンラインゼミ的な新しい取り組みに注力	55,000円off／待望の個別指導付きプラン登場
マンツーマン指導 (有料オプション)	有	有(ゼミ形式)※詳細はLECに確認してください	有	有 マネージメントオプション「マネオプ」はSNSでも話題に	ー	有

※講座のボリュームが多ければ良いというわけではなく自分の勉強に充てられる可処分時間との兼ね合いが大切です。くれぐれも未消化にならないように検討してくださいね。

予備校選びで最も大切なことは自分の勉強環境とミスマッチを起こさないことです。

最短で合格を目指すプランもありますが、1年間みっちり勉強時間が取れないと消化不良を起こし挫折してしまうリスクが高まりますので十分に検討してくださいね。

(3) いくつか予備校を絞り資料請求＆相談＆お試し受講

今後取るべき行動の流れ
① 資料請求
② 各予備校の特徴や概要をざっくり把握(よかったら下記をダウンロードしてご活用ください)
③ 各予備校のお試し講座を受講(担当講師との講義を聴く。わかりやすいかなど)
④ 希望する予備校の(2~3校は受けたい)無料相談会を受けて具体的に絞る
⑤ 勉強スタート！！

パンフレットやネットの情報だけではわからない生の声が聞けますし予備校の校風なども知ることができるのでちょっと面倒でも必ずやりましょう。

 社会人が司法試験合格を目指すためにすべきこと

社会人が司法試験の合格を目指すためにすべきこととは？

年単位で取り組む受験生活ですから、無駄なく効率的に進めたいですよね。

わたしの体験談も踏まえてピックアップしてみました！

だけど、神技的なものはなく・・・

やっぱりコツコツ積み上げることが1番の近道なのかもしれません。

(1)  司法試験の勉強スケジュールの立て方

(2)  勉強時間の捻出【スキマ時間の有効活用】

(3) 合格するための正しい勉強法を愚直にこなす

どの予備校も司法試験合格者もほぼ同じようなことを提唱していると思います。

これは、自戒も込めてここにログしておきます＾＾

効率的な司法試験勉強法【社会人向け】

どれも欠かすことのできない大切なことなのですが、中でも1番の宿敵は『時間』です。

突発的な残業や休日出勤、子どもが胃腸炎もらってきた・・・・・

想像してみてください。

とても勉強できる環境ではないですよね笑。

なので、ある程度余裕を持たせたスケジュールを組んでおかないと挫折してしまいます。

自分自身の気合いだけでは子どもの胃腸炎は治りません。

保育園のお友達の胃腸炎も治りません。。

保育園も学校も集団生活ですしやむなしですね。

特に小さなお子さんをお持ちの方は覚悟して臨みましょうね！！　

ではいってみましょ〜。

(1) インプットとアウトプットの割合は7:3

司法試験・予備試験の天王山といえば論文式試験です。

特に、予備試験はステップアップ方式で試験が行われますので勉強方法を誤ると貴重な1年を棒に振ってしまいます。
(短答式試験合格→論文式試験合格→口述試験合格→最終合格)

『論文式試験が短答式試験も兼ねる』を合言葉に論文式試験対策をメインに勉強を進めましょう！

「インプットが不安だから論文対策になかなかいけない」と思われる方は要注意ですよ。

わたしもそうでしたが、論文って本当に最初のうちは何も書けません！

まず、この時点で多くの方が途方に暮れるようですが諦めずにコツコツ積み上げましょう。

論文が書けないときのおすすめ勉強法！

(2) スキマ時間に適した教材を用意する

繰り返しになりますが、社会人受験生にとってはここが鍵。

もはや、鉄板の勉強方法ですよね。

そして、スキマ時間に適した学習教材が必要になります。

今はとても便利なアプリがたくさん出ています。

わたしは、短答アプリや六法アプリをよく使っていました。

また、問題を解いたり活字を読むのが辛いときはインプット講義をひたすら聴きまくっていました。

机に向かえるときは、スキマ時間でわからなかった問題や論点の復習や論文対策をメインにこなせば、割と多くの時間を勉強に使うことができますよ。

朝活で通勤前の1時間を使っている社会人受験生も多いです。

(3) 寝る前のゴールデンタイムにその日の復習！

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが研究・提唱した「忘却曲線」は有名ですね。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？

人間は悲しいほど忘れる生き物。

しかもその忘れっぷりは恐るべし！受験生にとって悲しすぎる現実！

ですが、わたしたちは司法試験合格を目指す者たち。

ここは割り切って知識の定着に最も効果的な方法を選ぶ方が賢いというもの。

東大や京大合格者や医者、弁護士資格合格者の方のブログで同じようなやり方をよく見かけます。

人によっては、復習時間は5分〜1時間と幅広いですね。

ベットに入ってから1時間はかなり長いと思うので5分〜20分くらいが現実的な数字なのではないかと思います。

その日の振り返りとして論点の確認をしたり、条文を見返したり、短答問題を数問やってみるのもよいかもしれません。

いろいろ試してみて自分に合ったやり方をできるだけ早く見つけ日々のルーティーンに入れてみてくださいね。

社会人が司法試験に挫折しないためのコツ

ゴリゴリ頑張りすぎると後半失速してしまう原因に・・・。

適度な休息と運動は絶対に大切なので、スケジューリングの際は絶対に入れておきましょう！

(1) ストレスケア(リフレッシュ)をこまめにする

こまめにリフレッシュして勉強に集中できる環境を整えることも合格に近づくために大切なことだと思います。

実際に、合格者の方の話を聞いても皆さん抜きどころが上手ですよ。

ひとつ注意したいのはリフレッシュの時間を決めることが大事なポイント。

勉強スケジュールが狂わないようにしっかりと時間を決めて上手にリフレッシュしたいですね。

(2) モチベーション維持のコツ

わたしの場合は、将来なりたい自分を想像することが1番効果的な方法でした。

既に法律事務所でパラリーガルとして勤務していたので、どのようなことを実務で行うのかはある程度わかります。

ほかには、例えば転職情報で収入や福利厚生を見たり、取扱分野や業務内容を見てキャリアパスを考えてみたり・・・！

法曹を舞台にした映画やドラマもテンション上がりますよね〜！

今だったら「うちの弁護士は手がかかる」ですね。

主演のムロツヨシさん演じるパラリーガル蔵前と平手友梨奈さん演じる新人弁護士(予備試験ルートで合格)天野杏の絶妙なやり取りが見どころです。

社会人ならではの経験値を武器に有資格者となった後に存分に発揮してください！

(3) 適度な運動で健康管理！

頭の中をすっきりさせないと、なかなか新しいものが入って来づらくなるお年頃です。。

自分の好きなスポーツを楽しむことでリフレッシュもでき効率アップに繋がるので、勉強スケジュールには運動時間も入れておきたいですね！

座りっぱなしは腰にもよくありませんし脚も浮腫むし・・・太りますし。

適度な運動を取り入れて健康的な受験生活を送りましょう。

司法試験合格後の選択肢とキャリアパス

キャリアパスは何通りにも彩ることができますね！

この資格をどのように活かすことが出来るでしょうか。

年齢やライフスタイルの変化とともに働き方を柔軟に変えることも可能な点はとてもメリットが大きいと思います。

社会人経験は強み！法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)としての強み

社会人の方の最大の強みはなんといっても『経験値』です。

業界問わず一定の社会人経験があれば、得意な分野でその実力を発揮することができます。

また、仕事で培ったスキルやコミュニケーションスキル、問題解決の経験は法曹界において大きなアドバンテージとなります。

例えば、AIの進化がめざましく法整備がなかなか追いついていない暗号資産などの分野があります。
この分野に精通している弁護士は数少ないので、この分野に従事してきた方なら時代のパイオニアとして活躍できる可能性が高いでしょう。

社会人経験者としての強みは、法曹三者としての役割をより深く理解し公正かつ実践的な判断を可能にするのではないでしょうか。

法曹界においても幅広い経験と柔軟性が欠かせません。

年齢を気にされている方は、裁判官・検察官は現実的ではないかもしれませんが弁護士として活躍することは十分可能ですよ！

不合格後の過ごし方

全力を出し切ったけれど結果が伴わなかった方はどのように過ごしていけばよいのでしょうか？

あくまで一つの例ですがご参考になさってくださいね。

個人的には、メリハリをつけるためにも「休息は期間を決めて」しっかりと取り、思い切り遊ぶなどリフレッシュした方が今後の受験に備えて効果的だと思います。

(1) 予備校の合格速報の採点サービスを利用して敗因を分析する

おそらく自己採点でなんとなく合否がわかるものなのですが、超微妙な合否ラインにいるときはどうするかが問題。。

ここは、プロを頼りましょう。

各予備校が試験後に採点サービスを行っています。

いずれにせよ、次年度以降の布石となることは間違いありませんので「苦手を克服する絶好の機会」とわりきって淡々と進めてみてくださいね。

(2) とてつもない心身疲弊状態なのでしっかり休息期間をとる  

不合格後の心身の疲弊は当事者にしかわからないものです。

わたしは、そもそものスペックが高くないので試験後は“脳が疲れてる”と感じましたよ。

こんな経験は生まれてはじめてで、1ヶ月くらいは疲労が抜けずふわふわした感覚が続きました。

いろいろなものを犠牲にして試験に臨んだので、精神的にもだいぶ疲弊しました。

お金もなくなりました。。

なので、再チャレンジ向けの勉強方法や再開のタイミングを誤らないためにも、正しい判断ができるようになるまでは、しっかり休息しましょう。

(3) 思い切って働き方を変えてみる

正社員でバリバリ働きながら司法試験を目指すのは至難の業ですよね。

わたしは体がもたないので思い切って切り替えました。

在宅勤務可能な職種だと通勤時間が不要な分勉強に充てられるので、ある程度の収入を確保しながら勉強時間も確保できるのでおすすめですよ。

Q&A

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【法改正】論文式試験は令和6年からパソコンOKになる？

司法試験、予備試験ともに令和8年(2026年)により「論文式試験」の解答方式はパソコン使用OKを目指している。

受験者の利便性の向上及び試験関係者の負担を軽減する観点から導入を目指しているようです。

令和7年(2026年)の出願手続等はオンライン化され受験手数料もキャッシュレス化されるかもしれません。

司法試験及び司法試験予備試験のデジタル化に関する質疑について 【記者】　司法試験の関係でお尋ねしたいのですけれども、６月の頭に、デジタル社会の実現に向けた重点計画で、２０２６年実施の試験から、いわゆるパソコンで実施する方式に変えていくということが明記されました。こちらを受けた法務省の対応を伺いたいのと、国家公務員試験ですとか、他の国家試験のいわゆる記述を伴うものだと、デジタル化しているものはあまりないようで、そういう意味では、先陣切っての取組になるという形になると、色々な課題に取り組まないといけないと思いますし、司法制度への信頼という意味では、ある種失敗の許されない難しい取組なのかなと思いますけれども、これに向けた大臣のお考えを伺えればと思います。 【大臣】　まず、司法試験及び司法試験予備試験のデジタル化につきましては、受験者の利便性の向上や、試験関係者の御負担を軽減する等の観点から、２０２５年度（令和７年度）から出願手続等のオンライン化及び受験手数料のキャッシュレス化の開始を目指します。それから、２０２６年（令和８年）に実施する試験からＣＢＴ方式による試験の導入。これを目指して、現在、調査研究等が実施されているという段階にあります。　司法試験等のデジタル化につきましては、政府方針としていわゆる骨太の方針２０２３等にも記載されておりますので、引き続き実現に向けた取組を進めていきたいということです。研究の余地があると思いますので、しっかりと調査研究をしていきたいと思います。

引用：法務省　法務大臣閣議後記者会見の概要「司法試験及び司法試験予備試験のデジタル化に関する質疑について」

サマリー

決してかんたんな試験ではなく相当の努力が必要ですが、社会人でも司法試験に合格することは可能であることがおわかりいただけたかと思います。

ここでのポイントは、以下のとおり。

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