皆さん、はじめまして✨
“気になるNEWS”を担当するナビゲーター「MIRAI」です!
よろしくお願いします。
先日、2024年(令和6年)司法試験の結果が法務省より発表されましたね。
なんと、今年は17歳の合格者が誕生しました!
※この記事は、法務省「司法試験の結果について」のデータ(2024.11.16時点)に基づきお送りしますね。
見事、司法試験に合格した皆さんおめでとうございます㊗️
うちの事務所にも誰か新人弁護士さん入らないかな〜。
“気になるNEWS”をお届けする新シリーズスタートです!
記念すべき第1回目は文系最難関試験といわれてる「司法試験の結果」にスポットを当てていきたいと思います。中でも、MFK’sROOMが気になっているのは、例年、司法試験合格率90%超えを果たしている「予備試験合格者」の奮闘!
2024年(令和6年)は、いったい何人の予備試験合格者が見事「司法試験」の合格を掴み取ったのでしょうか?!
気になる!気になる!!
その年齢層は?
職業は?
男女の比率は?
ロースクールで司法試験に合格しやすい学校はどこ?!
それでは、さっそくチェックしていきましょう!
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2024年(令和6年)司法試験の合格者2,787人・合格率は42.13%!
法務省の公表データによると、2024年司法試験の出願者数は4,028人(受験率93.9%)、合格者数は1,592人、合格率は42.13%でした。
下表をみると、受験者数はピーク時の8,000人台と比べると半分以下に減少し合格率はおよそ倍近くに上がっていることがわかりますね。
いったい何が原因なのでしょうか?
ちょっとびっくりする数字ですよね。
「予備試験制度」が導入された平成23年(法務省:新しい法曹養成制度の導入のスケジュール)以降の合格率が上昇しており、あくまでも推測の域を出ませんが、一般的には予備試験合格者の司法試験合格率が高いことが理由のひとつとして挙げられています。予備試験の自体の合格率は例年3~4%と超難関試験なので、この難関を突破してきた人たちが司法試験全体の合格率を押し上げているのでしょうね。
政府の方針で合格者数を一定に保つ調整が行われているのでは?と囁かれていたり、法科大学院の教育のクオリティが上がったことも理由として考えられています。一方で、合格者の増加に伴い司法試験の選抜機能が大きく損なわれ合格者のクオリティを制度的に担保できないのではないかという懸念の声もあるのです。難しい問題ですなぁ。
参考:法務省「新司法試験Q&Aー合格者数」
複雑な事情が絡み合っているのですね。。
法曹人口が増えれば、わたしたちは利用するハードルが下がるので嬉しいことではあるのですが・・・。
ポジティブに考えることもできますよね!
予備試験制度が導入されたことで、社会人経験を経た優秀な人材が法曹界に新しい風を吹かせてくれることを期待したいですね。
【司法試験合格率の推移】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和6年 | 3,779人 | 1,592人 | 42.13% |
令和5年 | 3,928人 | 1,781人 | 45.30% |
令和4年 | 3,082人 | 1,403人 | 45.50% |
令和3年 | 3,424人 | 1,421人 | 41.50% |
令和2年 | 3,703人 | 1,450人 | 39.20% |
令和1年 | 4,466人 | 1,502人 | 33.60% |
平成30年 | 5,238人 | 1,525人 | 29.10% |
平成29年 | 5,967人 | 1,543人 | 25.90% |
平成28年 | 6,899人 | 1,583人 | 23.00% |
平成27年 | 8,016人 | 1,850人 | 23.10% |
平成26年 | 8,015人 | 1,810人 | 22.60% |
平成25年 | 7,653人 | 2,049人 | 26.80% |
参照:法務省「司法試験の結果について」
予備試験合格者の司法試験合格率は441人・合格率は驚異の92.84%!
予備試験経由での司法試験合格者数は441人で、前年を上回る人数となりました。
昨年より合格率は若干上がり、予備試験ルート(予備試験合格者)の合格率は92.84%と例年どおり非常に高い水準を維持している結果にはやはり驚きです。
すごすぎます!
予備試験に合格したら、9割以上の人が司法試験に合格できるだなんて!
平成4年度の97.50%歴代最高合格率で、その年と比較すると約5%下がるものの相変わらず高い合格率ですよね。予備試験自体の合格率は3〜4%なので納得の数字です。
【予備試験合格者の司法試験合格率の推移】
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和6年 | 475人 | 441人 | 92.84% |
令和5年 | 353人 | 327人 | 92.63% |
令和4年 | 405人 | 395人 | 97.50% |
令和3年 | 400人 | 374人 | 93.50% |
令和2年 | 423人 | 378人 | 89.40% |
令和元年 | 385人 | 315人 | 81.80% |
平成30年 | 433人 | 336人 | 77.60% |
平成29年 | 400人 | 290人 | 72.50% |
平成28年 | 382人 | 235人 | 61.50% |
平成27年 | 301人 | 186人 | 61.80% |
平成26年 | 244人 | 163人 | 66.80% |
平成25年 | 167人 | 120人 | 71.90% |
平成24年 | 85人 | 58人 | 68.20% |
参照:法務省「司法試験の結果について」
法科大学院が定員割れになっているという少しネガティブな情報も・・・。たまにニュースで話題になりますよね。
このように、客観的なデータからも予備試験ルートの優位性が際立っていることがわかります。
勉強時間を確保しづらい社会人が効率的な合格を目指すのであれば、予備試験ルートで司法試験を目指す方法が理想的といえるのかもしれませんね。
また、留学やその他学生時代にしかできない活動に力を入れたい学生の皆さんは、高校・大学在学中の早い時期から学習をスタートさせておく、もしくは、予備試験ルートで司法試験の合格を掴んでおくのもひとつの戦略としては有効なのでは何でしょうか。
例えば、大学附属の学生さんは、早めに対策しておくことで将来の選択肢が広がり、より多くの経験を積むことができそうですよね!
確かに親目線で見ると、子どもには学生時代にしかできない貴重な時間を楽しんで欲しいと思うかな✨ 勉強以外の経験は、将来、法曹で活躍するときに大きなアドバンテージとなることは間違いありません!
ここで疑問がひとつ・・・
社会人受験生はどのくらいいるのでしょうか?
受験生の属性について次で深堀してみましょう!
【司法試験・予備試験】年齢・性別から見えた「多様性」今からでも遅くない?!
多様性の時代はここにも?!
ほんとそれ・・・
実はわたしも予備試験を一度受験したことがあるんです。
社会人受験生の過酷さを思い知りましたが・・・😂(いや笑えない)
2024年の司法試験合格者の内訳を見てみると、17歳〜70歳の合格者が含まれており、多様なバックグラウンドを持った人々が挑戦していることがわかります。
ここでは、「司法試験」「予備試験」にわけて、それぞれのデータを紐解いていきましょう。
法務省公表のデータに基づき作成しています。
司法試験合格者の内訳
司法試験の合格者の属性やいかに?!
年齢
令和6年 | |
平均年齢 | 26.9歳 |
最高年齢 | 70歳 |
最低年齢 | 17歳 |
参照:法務省「令和6年司法試験の結果について]
性別
令和6年 | |
男性 | 1,111人 (69.79%) |
女性 | 481人 (30.21%) |
参照:法務省「令和6年司法試験の結果について]
受験回数
令和6年 | |
1回目 | 1,211人 |
2回目 | 296人 |
3回目 | 44人 |
4回目 | 29人 |
5回目 | 12人 |
参照:法務省「令和6年司法試験の結果について]
受験資格
現役の学生の合格者が最も多く、次いで予備試験合格者が健闘していますね。
先にみた「受験回数」のデータでは、受験回数1回目の合格者が最も多かったですよね。皆さんすごいですよね〜!
令和6年 | |
既修者法学部 | 351人 |
既修者非法学部 | 21人 |
未修者法学部 | 72人 |
未修者非法学部 | 27人 |
法科大学院課程修了者 計 | 471人 |
令和6年 | |
既修者法学部 | 569人 |
既修者非法学部 | 42人 |
未修者法学部 | 54人 |
未修者非法学部 | 15人 |
在学中受験資格者 計 | 680人 |
令和6年 | |
予備試験合格者 | 441人 |
MFK’sROOM作成
参照:法務省「令和6年司法試験の結果について]
予備試験合格者の内訳
予備試験の合格者の内訳より、気になるデータを集めてみました!
難関国家試験にチャレンジしている猛者たちとは・・・??
年齢
年齢 | 出願者(人) | 受験者(人) | 短答合格者(人) | 最終合格者(人) |
19歳以下 | 2 | 2 | 2 | 2 |
20~24歳 | 256 | 254 | 252 | 250 |
25~29歳 | 81 | 81 | 81 | 79 |
30~34歳 | 29 | 29 | 29 | 29 |
35~39歳 | 43 | 42 | 42 | 36 |
40~44歳 | 20 | 20 | 19 | 16 |
45~49歳 | 12 | 13 | 13 | 12 |
50~54歳 | 16 | 16 | 16 | 8 |
55~59歳 | 10 | 9 | 9 | 3 |
60~64歳 | 4 | 4 | 4 | 3 |
65~69歳 | 3 | 3 | 3 | 1 |
70歳以上 | 2 | 2 | 2 | 2 |
合計 | 478 | 475 | 472 | 441 |
※ 参照:法務省「法科大学院等合格者別等」
出願人数、最終合格人数共にボリュームゾーンは20~24歳なんですね。
この層は現役大学生、ロースクール生(法科大学院生)が多いのでしょうね。現役の学生さんもチャレンジしているのですね。
ロースクールを修了すれば司法試験の受験資格が得られますが、修了を待たずに予備試験合格者として受験資格を得て早期合格を目指しているのかもしれませんね。ちなみに、ロースクール在学中に一定要件のもと司法試験の受験資格を取得することができるようになりました(法務省「在学中受験資格に関するQ&A-」)。
性別
性別 | 最終合格者 |
男 | 369 |
女 | 72 |
職種別
職種別 | 出願者(人) | 受験者(人) | 短答合格者(人) | 最終合格者(人) |
公務員 | 32 | 32 | 32 | 23 |
教職員 | 2 | 2 | 2 | 2 |
会社員 | 45 | 43 | 43 | 39 |
法律事務所事務員 | 6 | 6 | 6 | 5 |
塾教師 | 3 | 3 | 3 | 1 |
自営業 | 15 | 15 | 15 | 12 |
法科大学院生 | 155 | 157 | 157 | 156 |
大学生 | 69 | 67 | 66 | 65 |
無職 | 142 | 141 | 139 | 130 |
大学院生 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 9 | 9 | 9 | 8 |
合計 | 478 | 475 | 472 | 441 |
※ 参照:法務省「法科大学院等合格者別等」本データは出願者(出願時現在)の自己申告によるものです
最終学歴
最終学歴別 | 出願者(人) | 受験者(人) | 短答合格者(人) | 最終合格者(人) |
高校在学中 | 1 | 1 | 1 | 1 |
高校卒 | 2 | 2 | 2 | 2 |
大学卒業 | 180 | 179 | 178 | 162 |
大学在学中 | 69 | 67 | 66 | 65 |
大学中退 | 5 | 5 | 4 | 2 |
法科大学院修了 | 33 | 33 | 33 | 25 |
法科大学院在学中 | 152 | 154 | 154 | 153 |
法科大学院中退 | 16 | 16 | 16 | 16 |
法科大学院以外の大学院修了 | 16 | 14 | 14 | 11 |
法科大学院以外の大学院在学中 | 0 | 0 | 0 | 0 |
法科大学院以外の大学院中退 | 3 | 3 | 3 | 3 |
その他 | 1 | 1 | 1 | 1 |
合計 | 478 | 475 | 472 | 441 |
※ 参照:法務省「法科大学院等合格者別等」本データは出願者(出願時現在)の自己申告によるものです
例年、高い合格率を誇る予備試験ルート(予備試験合格者)だからこそ、現役の学生(大学生・法科大学院生)にも人気なんだよね🐾 その理由のひとつとして、予備試験受験対策が難関ロースクールの受験対策に留まらず、ロースクールの授業に活かせる点も大きなメリットといえるね。
法曹三者といってまずはじめに思いつくのは弁護士さんですけど、「激務💦」というイメージが一般的にはありますよね。実際にはどうなのでしょうか?妊娠・出産でキャリアを中断する女性が少なくない中、現実的はやはり女性にとって厳しい世界なのでしょうか?
キャリアパスに関しては、法曹界に限ったことではありませんが、難しい問題ですよね。わたしの周りでも女性弁護士が増えていると感じますが、まだまだ男性の多い社会という印象は正直あります。でも、最近は、育児・家事と両立している男性弁護士の先生も増えていますよ〜 👶 🍼 ✨ 保育園の送り迎えをあたりまえのようにこなしているという話はわたしが出産した当時よりも多く聞かれるようになりました!
女性弁護士が強みを活かせる分野や業務もありますし、独立している先生に以前質問したときは「勤務弁護士とは異なり自分のペースで仕事ができるのはメリット」とおっしゃっていました。リモート対応できる業務も増えてきたので一層働きやすくなったのではないでしょうか?
ワークライフバランス大事!
特に、子どもが小さいうちは柔軟な働き方ができるのは助かるね。
法曹界の門戸が広く開かれていることを示しているといっても過言ではなく、時代の変化とともに必要とされる人材にも多様性が求められているといえるのではないでしょうか。
年齢・性別に関係なく、新たなキャリアに挑む勇気と限られた時間の中で不可欠な効率のよい対策が、成功への重要な鍵となります。
司法試験合格のカギはスキマ時間の活用とオンライン予備校がトレンド
これから法曹を目指す人はいったいどのような対策をしたらよいのでしょうか?司法試験合格に必要な時間は一般的には10,000時間などといわれています。時間の読みにくい社会人の方や忙しい学生さんが、この膨大な時間を捻出することは現実的ではないと思うのですが、最短で合格を目指すにはどうしたらよいのでしょうか?!
昔は大手塾に通学して学ぶことが当たり前だったけれど、今はオンラインで効率よく学習できるよい時代!
社会人をはじめ忙しい学生が司法試験合格を目指すには、効率的な学習が不可欠です。
スマホで学べる通信講座やオンライン教材は、通勤時間や空き時間を活用できるため、忙しいスケジュールでも学びを継続できます。
「継続のしやすさ」は本当に大事だと痛感します。
また、試験対策では、過去問の反復や論文添削が重要といわれていますので、予備校を検討する際は論文添削数が充実した予備校を選びましょう。
自分のライフスタイルに合った予備校を選択し、学習継続しやすい予備校を選ぶことも大切であることがわかりました。他に気をつけるべき点はありますか?
自分で立てた合格目標年度までのスケジュールを書き出し、その予備校のカリキュラムの内容と合うか(時間が確保できるか)確認することを忘れないでください!まずは、自分のライフイベントの洗い出しから始めてみてくださいね。少し余裕を持たせたスケジュール管理は本当に大切だと思います。わたしはそこで涙を飲んだので・・・😭
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サマリー
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
2024年(令和6年)の司法試験のデータからはさまざまなバックボーンを持った方が見事合格を果たしていることがわかりましたね。
また、法曹三者を目指すためにどのルートを選ぶのかがとても重要であることもわかりました。予備試験は一般的にはまだまだ認知度が高いとはいえませんが、今回の記事を機に目指す方が増え法曹界の未来を担う優秀な人材(財)が誕生することを楽しみにしています!
法曹三者になるにはいくつもの困難な壁を乗り越えなくてはならないんですよね。それは勉強に限ったことではありません。例えば、仕事との両立や家庭環境(育児・介護など)、経済面、健康面、学習方法、モチベーションの維持など目に見えない部分も含めたあらゆる壁を乗り越えたうえで辿り着くことができる場所といえると思います。
“勉強ができることって、こんなにもありがたいことなのか”と自分が予備試験の勉強を経験してみて痛感しました・・・。
なるほど。
目に見えない部分のハードルは確かに大きいですね。
必ず、合格できるかわからない司法試験や予備試験に費やすお金と時間の捻出を考えるとかんたんには決断できませんね。もふこさんはもうチャレンジはしないのですか?
わたしもまた、必ず復活しますよ!
そのためには、まずは頑張って働いて予備校代を稼ぎます💸
話が長くなりそうなので、今回はこの辺で!
次回もお楽しみに🐾